こんにちは、ゆとり金融マンです。
前回、”お金と共働き”するのことの説明をしましたが、今回はより手触り感のある話をしたいと思います。
というのも、お金に働いてもらうことを理解しても、証券口座の画面上で数字が日々動くだけでは、なんだか雲を掴むような感覚ですよね。
より”お金がお金を生み出している”ことを実感したいと多くの方が思うのではないでしょうか。
本記事を通じてより資産運用のイメージを具体化していただくきっかけになればと思います。
既に実践している方は、目次より「7.ゆとり金融マンの配当事情」まで飛ばしていただければと思います。
なお、タイトルの意味については最後まで読んでくださると納得いただけると思います。
配当金とは
配当金:「会社が事業を通じて生み出した利益の一部を、株主へ還元するもの」
投資未経験の方はイメージしにくいかと思いますが、
株主は会社の所有者=オーナーであり、生み出された利益の一部をもらうことが出来ます。
もう少し説明すると、
我々株主が企業にお金を渡し、
そのお金をもとに企業が利益を生み出したので、
その一部を分けて貰えるということが出来るのです。
なお、多くの日系企業は年に1,2回実施、米国企業は年に4回実施しています。
企業によって決算月が違うため、配当を支払う月もそれぞれです。
年12回の配当を受け取りたい場合はしっかり受取月を確認しておきましょう。
配当利回り
配当利回り:株価に対する年間配当金の割合を表す指標
言い換えると、購入した株価に対して年ベースでいくら配当を受け取ることが出来るかを表しています。
1株当たりの年間配当金を、現在の株価で割って求めることが出来ます。
例えば、現在株価が1,000円で、配当金が年50円であった場合、配当利回りは5%(50円÷1,000円)となります。
ここでの例は、1株当たりですので、実際のケースに当てはめると、
株価及び配当金に100を掛けますので、10万円の投資で年間5,000円貰えることになります。
配当金性向
配当性向:その期の純利益(税引後)の中から、企業が配当金を株主に対してどのくらい支払っているかをパーセンテージで表したもの
企業が1年間で儲けたお金をどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。
配当性向が高い企業は、株主を重要視しているとも取れますが、一方で純利益自体が減っているケースもあるので、ただ単に配当性向が高ければ良いわけではありません。
一般的に配当金性向が30%~40%が望ましいとも言われています。
株主への還元意識という意味では、配当性向を高めに設定している企業に好感を持てますが、事業の拡大への投資は企業としても成長する上では重要です。
実際皆様も良く使っているであろうAmazonは配当金を出さずに、利益を事業拡大・設備投資に回すことで急成長を遂げてきました。
その結果、株価も順調に推移しGAFAの一角としての地位を確立しました。
株価の上昇=キャピタルゲインで利益を狙っている方は、配当性向が低い方が望ましいですね。
株主優待との違い
株主優待:企業が自社の株を購入してくれた株主に向けて、自社商品やサービスなどの「優待品」を贈る制度。
上記の通り、株主優待はお金ではなく商品や商品券を貰うことが出来ます。
また、配当金と違い優待には税金がかからないため効率よく恩恵を享受することが出来ます。
有名な例をあげてみると、牛丼を主力とする大手飲食チェーン店の吉野家です。
最低投資金額 : 202,600円(2021/5/30時点)
優待内容 : 100株以上6,000円分のお食事券
優待利回り : 2.96%
店舗数が多いこと、吉野家ホールディングス傘下のはなまるうどんでも使えるため非常に人気の高い銘柄です。
留意点としては、優待を受け取るためには100株単位で購入する必要があるので、ミニ株のように単元未満だと受け取ることが出来ません。優待狙いの方は、必ず100株〜購入しましょう。
配当金を受け取るためには
株主優待や配当をもらうためには、その権利を得る必要があります。
当然ながら、株を買っただけでは権利は貰えません。
権利を得るためには、配当を実施している企業の権利を得ることのできる日に株を保有している必要があります。
株を持っていなければならない日のことを「権利付き最終日」と呼びます。株を買って権利付き最終日の取引終了時点まで保有したまま、次の営業日を迎えると配当や優待をもらうことができる仕組みとなっています。
一般的には、権利付き最終日の翌営業日は、配当や優待の分の株価下落が起こります。この権利付き最終日の翌営業日を「権利落ち日」と呼びます。なお、多くの個人投資家は、この日の株価を要チェックしています。
ちなみに、権利付き最終日と権利落ち日は銘柄ごとに異なります。事前にその企業の権利付き最終日がいつなのかを押さえておく必要があるので、ご注意ください。
利回り5%以上は地雷銘柄?
投資を始めたばかりの方の中には、配当金を受け取るのであれば、
多ければ多いほど良いと思って異常に利回りの高い株に投資をしてしまいます。
そもそも配当利回りがどの程度で高いと言われるかを知らない方もいるかもしれませんが、
配当利回りは一般的に、3%くらいから高配当とみなされます。
さて、上記のことを一切踏まえずに以下を比較した場合、皆さんならA,Bどちらの株に投資をするでしょうか?
A社 株価500円 配当50円 配当利回り10%
B社 株価1000円 配当50円 配当利回り5%
株式投資未経験方であれば、A社を選ぶでしょう。
当然少ない金額での投資で、多くの配当金を貰える方が嬉しいですよね。
ですが、これが地雷だったりするのです。
配当利回りの求め方は冒頭で触れましたが、1株当たりの年間配当金を、現在の株価で割って求めます。
この計算式にある通り、分母である株価が下がれば下がるほど、配当利回りは上がっていきます。
株価が下がっている=財務健全性が危うい可能性は重々にしてありえます。
一概には言えませんが、配当利回りが5%を上回っている銘柄は、
財務面で問題があったり、
減配をするリスクもあるので慎重に選ぶようにしてください。
ゆとり金融マンの配当金事情
プロフィールに記載の通り、
私の年間受け取り予定配当金額合計は207,108円です。
(2021/5/30時点)
運用資産4,791,470円を年利4.32%で運用し、配当を受け取っています。
※つみたてNISAは配当金がないので、今回は運用資産額に含めず
私が今後受け取る20万を12ヶ月で割ると、16,666円になります。
なお、この金額は税引き前であり、日本株20.315% 、米国株約28%の税金がかかります。
※米国株からの配当は、現地(アメリカ)課税で10%引かれた後に、通常の20.315%がかかる
私のポートフォリオは米国株の割合が高いため、運用資産に対して25%の税金が引かれると仮置きすると、毎月受け取れる配当金は12,500円になります。
受け取った配当金は原則、再投資に回していますが、毎月12,500円のボーナスが貰えれば水道光熱費+wifi代がタダになるという考え方も出来ます。
これだけで、生活にもゆとりが生まれますし、心にもゆとりが生まれます。
日々の入金に加えて、配当金を再投資に回していけば加速度的に資産が増えていきます。
個別の銘柄については今後紹介していきますので、お楽しみに!
まとめ
・年2回+年12回の正体は、会社からのボーナスと毎月の配当金の合算
・再投資をすることで雪だるま式に資産がふえる