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Cost of living in London – ロンドンの物価事情

皆さまこんにちは、ゆとりを求める金融マンです!(ロンドン駐在中)

突然ですが、ここ数年、インフレによる物価上昇に苦労している方は多いかと思います。

イギリスももちろん例外ではないどころか、日本よりもさらに物価が高く深刻な状況です。

そこで今回は、ロンドンへ旅行したい方、留学したい方、駐在される方等向けに複数回にわたって実情を共有できればと思います。

是非参考にしてみてください!

まずは、この物価高を表す重要なワードは、

“Cost of living crisis”(生活費危機)

“Cost of living crisis”(生活費危機)とは、ある地域や国で生活費が急激に上昇し、多くの人々が適切に生活を維持するのが難しくなる状況を指します。通常、所得の上昇が物価の上昇に追いつかない場合や、基本的な生活必需品やサービスの価格が急激に上昇する場合に発生します。

ロンドンはまさにこの状況であり、皆んなが口を揃えて言っている言葉です。

ロンドンにおける”Cost of Living Crisis”の原因をいくつかのカテゴリーごとにご紹介します。

  1. 家賃の上昇: ロンドンでは住宅不足が長らく続いており、需要が供給を上回る状態が続いています。その背景としては、コロナ禍にロンドンから郊外へ移住する方々が増えましたが、収束後ロンドンに居住地を戻す人が多かったためです。これにより家賃の上昇につながり、住宅の入手が難しくなります。参考までに筆者の住むフラット(日本でいうマンション)は£2,000以上しますので絶句する金額です。
  2. 食料品の高騰: 高い都市コスト、需要と供給の不均衡、輸送コストの増加、外国からの輸入品と為替の影響、高級食材の需要、そして天候の不安定差が影響しています。
  3. 公共交通費の増加: 充実した公共交通機関の存在、複雑な交通インフラの維持・改良にかかる予算、運賃収入の一部がサービス向上に充てられること、混雑の緩和に必要な投資などが挙げられます。これらの要因が組み合わさり、他の地域に比べてロンドンの交通費が高くなっている現状です。
  4. エネルギーコストの上昇: 身近な例は、光熱費やガソリンの価格の上昇です。
    細かいですが、いくつか具体的なイメージは以下の通りです。

    需要と供給のバランス: ロンドンは大都市であり、多くの住宅、オフィス、企業がエネルギーを必要としています。これによりエネルギーの需要が高まり、需要と供給のバランスが崩れることがあります。

    都市の高いコスト構造: 地価が高い上に建設や運営のコストも高いため、エネルギー供給インフラの整備や維持にかかる費用が増加します。これがエネルギーコストに反映されることがあります。

    技術の進歩への対応: ロンドンはエネルギー効率向上や再生可能エネルギーの導入など、新しいエネルギー技術への対応が求められる都市でもあります。これらの技術導入には初期投資が伴い、これがコストを押し上げる要因となります。

    さらには円安も重なることで、日本生活の長い方々にとっては目を疑うような価格ばかりなのが実際のところです。次回の記事では、身近なスーパーでの食料品などの価格についてご紹介したいと思います!